岡山市・高野山・真言宗・鶯梅院

鶯梅院 鶯梅院(おうばいいん)は岡山県岡山市東区西隆寺に所在する。
高野山真言宗寺院
備前薬師霊場第5番札所
山号は「菩提山」寺号は「西隆寺」菩提山 西隆寺 鶯梅院と号する。
本尊は薬師如来。
天平勝宝年間(749年〜757年)に鑑真が開基したと伝えられている。
幕末に住職を務めた永野真専はのち高野山に入山し、
治山布教の 功績を認められ、左学頭を務めた。
また、その書は鶯梅院流として世人の高い評価を得た。

座具 鶯梅院のご本尊。
秘仏にて公開してはおりません。
薬師如来は薬師瑠璃光如来または大医王仏とも申され、
東方瑠璃光浄土の教主であり修行時に12の大願を発し、仏になられた。
と言われています。12の大願とは
1.光明普照(自らの光で三千世界を照らし、あまねく衆生を悟りに導く)
2.随意成弁(仏教七宝の一つである瑠璃の光を通じて仏性を目覚めさせる)
3.施無尽仏(衆生が悟りを得るために欲する、あらゆる物品を施す)
4.安心大乗(世の外道を正し、衆生を仏道へと導く)
5.具戒清浄(戒律を破ってしまった者をも戒律を守れるよう援ける)
6.諸根具足(生まれつきの障碍・病気・身体的苦痛を癒やす)
7.除病安楽(困窮や苦悩を除き払えるよう援ける)
8.転女得仏(成仏するために男性への転生を望む女性を援ける)
9.安心正見(一切の精神的苦痛や煩悩を浄化できるよう援ける)
10.苦悩解脱(重圧に苦しむ衆生が解き放たれるべく援ける)
11.飲食安楽(著しい餓えと渇きに晒された衆生の苦しみを取り除く)
12.美衣満足(困窮して寒さや虫刺されに悩まされる衆生に衣類を施す)
つまり、我々凡夫を悟りへと導き、また病を癒し、災禍を消去し貧しさ
からも救って下さるありがたい仏様なのです。
真言は「オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ」。
馬鳴菩薩馬鳴菩薩(めみょうぼさつ)■
養蚕農家の守り仏。
貧しいものに衣服を与える菩薩として、養蚕機織の神として祭られている。
六臂で糸や竿秤をもっているか、合掌した姿で描かれる。
養蚕機織の神であり、貧窮にあえぐ人々に衣服を与える。
元々は中国の養蚕の神だったのが仏教に取り入れられたもの。
別名、
蚕神(さんしん)、馬明王(ばめいおう)、馬明菩薩(ばめいぼさつ)、 馬頭娘(ばとうじょう)。
鶯梅院でおまつりさせていただいてる尊像は木製。
現在、お寺の下にある選果場は元々は養蚕が行われており、
そういったご縁でお祀りさせていただいておるのかと思います。
かつては馬鳴菩薩さまを信仰する団体「馬鳴講」も鶯梅院にて存在していました。
弘法大師■弘法大師
弘法大師
真言宗の開祖。
鶯梅院の大師堂のご本尊。
大雅堂■大雅堂霞邨の襖絵■
大雅堂霞邨(たいがどう かそん)は、
戦時中、鶯梅院に疎開されていたと伝わる画家
 疎開のお礼に襖絵を残していった、と伝えられています。
鶯梅院に何枚か襖絵を残している他、西隆寺の旧家にも一枚、
作品を残しておられるのを確認しています。
大雅堂霞邨(たいがどう かそん)は、
何枚もの襖絵を鶯梅院に残してくれました。
1953年3月没。昭和初期に活躍した画家です。
大雅堂六世を名乗りました。
 父は大雅堂定亮(たいがどうじょうりょう)同じように画家で僧侶で、大雅堂五世を名乗りました。
祖父は、大雅堂清亮(たいがどうせいりょう)京都双林寺76世住職にして、画家・茶人。
曾祖父は月峰。初代大雅堂、つまりかの有名な池大雅(いけのたいが)に師事した、画僧・俳人でした。
双林寺長喜庵に住しておりました。大雅堂の二代目と呼ばれておりました。
大雅堂霞邨(たいがどうかそん)は池大雅の画業を代々受け継いだ由緒正しい日本画家です。
鶯梅流の書 ■鶯梅院流の書■
鶯梅流の書。
鶯梅流とは、鶯梅院の中興、幕末に住持をしていた永野真専が開創した。
書の流派。 現在は断絶 西隆寺流とも称す。
鶯梅流の書■鶯梅院流の書■
鶯梅流の書。
鶯梅流とは、鶯梅院の中興、幕末に住持をしていた永野真専が開創した。
書の流派。 現在は断絶 西隆寺流とも称す。
菩提山 西隆寺 鶯梅院
住所:
〒704-8101
岡山市東区西隆寺1010
住職 北 全了
お問合せ:
電話 086-942-4710
FAX 086-942-4825
携帯 050-3737-9414
Mail:zenryosirozenryo@gmail.com